kaiji-movie.jp

カイジに出てくるギャンブルの種類 その1 その2 その3 その4
ギャンブラーな貴方へ

カイジに出てくるギャンブルの種類 その4

「救出」

B型肝炎持ちの負債者とその仲間2人に兵藤和也が課した友情確認ゲームです。

挑戦者は特殊な構造のヘルメットを装着して、くじ引きで決めた順に座り(前から順に「3・2・1」となっていて、後ろほど高い位置になります。席の構造上、1番席は2番・3番の様子が分かり、2番席は3番の様子のみ分かり、3番席は誰の様子も分かりません)、ベルトで体を固定します。そしてルーレット(ヘルメットのランプが点滅)により、1人の「救出者」と2人の「人質」を決めます。なお、実際には同じ人が連続して「救出者」に選ばれることはないので、「救出者」になった人は次のラウンドは必ず「人質」となります。(言い換えれば、「人質」になった者は次のラウンドは2分の1の確率で「救出者」になることになるので、さらに言い換えれば「救出者」になった次のラウンドは必ず「人質」になりますが、その次のラウンド、もしくはそのまた次のラウンドのどちらかで「救出者」になれる確率は4分の3もあるとも言えます。なお、この設定はラウンド13をクリアした後のインターバルで公表されました)ヘルメットには大音量の音楽が流れているため、周りの声は一切聞こえません。もちろん自分のランプが点灯しているかどうかもわからりません。無論、振り向いて他のランプを見ることも禁止です。1ラウンド終了ごと、前方に設置された時計に「人質解放ボタン」を押した時点でのタイムが表示されます。(ゲーム中は表示されません)

「救出者」に選ばれた者は、自力でそのことに気付き、スタートして30秒以上1分1秒未満の間(ゲーム中挑戦者にはタイマーが見えない)に席にある「ベルト解除ボタン」で自分のベルトを外し、前にある「人質解放ボタン」を押せばクリアできます。クリアするごとに、賭け金が倍々ゲームで増えていき、1億円を突破すれば挑戦者の勝利で、1億円をもらえます。(今回の挑戦者は所持金が2,150円だったので、1億を突破するには16回連続でクリアしなければなりません。16ラウンドをクリアした場合、本来の賞金額は140,902,400円になりますが、最終的な金額は1億円でストップされます)クリアした後は、そのときボタンを押したのがスタートしてから何秒後(ただし秒未満は切り捨て)だったかがを、全員に知らされたうえで、もう一度くじ引きで席をシャッフルして続行します。

ただし、スタートしてから30秒未満のうちに救出者が人質解放ボタンを押した場合は失格になります。全員命は助かりますが、賭け金は没収されてこの後の挑戦権も失います。救出者が人質解放ボタンを押さないまま1分1秒経ったり、人質が人質解放ボタンを押した場合は救出失敗となります。「人質」2人のヘルメットの中敷がリモコン操作により膨張して、頭蓋骨や脳を1分と時間をかけて圧迫・粉砕し、人質2人は死亡します。(8桁の暗証番号を入力してから解除ボタンを押せばこの操作を止めることができますが、止めた人は人質を見殺しにした救出者への賞金を和也の代わりに払わなければなりません)また、ベルト解除ボタンは最初に押されたものだけが有効になるので、誤って「人質」がベルト解除ボタンを押してベルトを解除した場合には、その後に救出者がいくらボタンを押しても救出者のベルトは解除されないため、その時点で救出失敗・人質の死亡が確定します。なお、救出失敗の場合には生き残った救出者を勝者とみなすので、クリアの場合と同様に賭け金を倍にした状態でゲームそのものは終了します。その賭け金は救出者が独り占めとします。(言い換えれば「人質2人を見殺しにすれば、賞金を独り占めできる」ともいえるので、さらには「早く人質を見殺しにして賞金を独り占めしないと逆に見殺しにされる可能性がある」ともいえます)このルールは、ラウンド9をクリアした後のインターバルで、ルール確認のために告げられます。(「最初のルール説明の時に、詳しく聞かれなかったのでスルーした」と和也は語っています)

前もってゲーム参加者3人が打ち合わせなど出来ないように、ルールや攻略法の説明は1人ずつ個別に行われます。何より時計も持たずにプレイヤーの体内時計による感覚と言う曖昧なものと、プレイヤー間での意志の疎通が出来ない状況のため、「救出者」がより下の段の者であるほど、その難易度は格段に上がっていきます。

1ゲーム終わるごとに、救出者がボタンを押した秒数を全員が確認することが出来る時計が設置されています。また合図等は原則として禁止になっていますが、これはあらかじめゲーム前に相談などで決めることを禁止している側面から、ゲーム中に開発した「以心伝心システム」の手首の小さな上げ下げなどは黙認されています。しかし、ルールそのものが「人質を見殺しにすれば、賭け金は倍になった上で独り占めすることができますが、それをやらないでいると逆に見殺しにされる可能性が高い」という、裏切りを扇動する構造になっているので、実際には3人での完全制覇は困難を極めます。また、実は操作で救出者を意図的に決定したり、ベルトの開閉を可能にしたり不能にしたりすることも可能な作りになっているので、1番席を救出者にしてベルトの開閉を制限時間ギリギリまで不能にすることによって、1番席の者、見ているカイジや和也から見れば明らかに不具合が発生していたのが分かりますが、2番席と3番席の者からしたら救出者である1番席の者が自分たちを見殺しにして賞金を独り占めしようとしたように思わせることができます。このとき、操作によってベルトの開閉が不可能になっていたことなどは一切説明されません。和也がいうには、3人の運命は1本の鎖で繋がれた犬のようなもので、誰かが賞金を独り占めするのはすなわち自分が死んでしまう時であるため、賭け金が誰かにとって救いになる金額に達していたら、それが自分にとって救いになる金額ではなくても、死ぬよりはマシと思うので、他の2人を見殺しにして賞金を独り占めしようと思ってもおかしくないらしいです。

和也は「愛よりも剣」同様に、(裏切りの発生を前提に)このゲームの一部始終を小説の題材にしようともくろんでいます。そのため、途中経過のプレイヤーの心境を彼の任意のタイミングでルールの説明時同様に個別にインタビューを受けるなどして、裏切りをするようプレイヤーを誘導しています。

ざわ・・・ざわ・・・

ワン・ポーカー

このゲーム専用の装置「マザー・ソフィー」に座って行われる2人用のポーカー。タイトルどおり互いに1枚のカードを使って勝負します。

まず、ジョーカーを抜いたトランプ3セットを入念にシャッフルして、1つの山を作ります。そこにどちらか一人が「カッティングカード」と呼ばれるプラスチックの板を差し込み、そこより上のカードを破棄して、残った分を「神の手」と呼ばれるカード分配装置にセットします。(カウンティング防止のためと思われます)そして、ベルトを装着することで電源を入れます。そのあと、タッチパネルで名前と所持ライフを入力して準備完了となります。はじめに両者ともに2枚ずつ手札が配られ、その2枚を自分の目の前にあるカード提示ボックスに表向きに置きます。(もちろん相手からは見えません)するとその手札をカメラが読み取り、手札の内容がUP(A~8)かDOWN(7~2)をランプで相手に知らせます。

UPが2つ点灯すれば2枚ともA~8、DOWNが2つ点灯すれば2枚とも7~2、両方が1つずつ点灯すれば1枚はA~8、もう1枚は7~2となります。これを踏まえた上で、2枚のうち1枚を裏向きに提出して、その後通常のポーカーと同様にチップを積み合い、賭け金が折り合ったらカードをオープンして勝負。数字の大きさで判定。Aが最も強く、2が最も弱い。ただし、Aと2がぶつかった場合に限り2の勝ちとなる(和也曰く、Eカードで奴隷が皇帝に勝つのと同じらしい)。同じ数字同士の場合はスートに関係なく引き分けです。1ゲームが終わるごとに使ったカードは捨てて、また1枚ずつ手札を補充します。カードを配る順番は、直前のラウンドで勝った方から先に配られます。ただし、最初の手札2枚はタッチパネルのそばにあるボタンを押した方(話し合いによって決める)から先に配られます。

ミニマムベットは1ライフ。「ライフ」は世間一般のサラリーマン正社員の生涯賃金とほぼ同じ2億円を1とするお金の単位です。(作中では人形で表現されています)これは、和也がいうところの「理想主義のカイジと現実主義の俺、どっちの考え方が強いか白黒つけるため」だと語っています。 カイジは4億円(2ライフ)を賭け、和也は20億円(10ライフ)を賭けました。

漫画版カイジを読もう!